マンガで分かる Java入門講座

第4章 数値変数と演算子
4-9. 演算子4 代入演算子

計算結果を代入する「代入演算子」を紹介します。

● 代入演算子

 演算子の種類によっては、「+=」「-=」のように「記号=」となった「代入演算子」と呼ばれるものがあります。

 たとえば「x += y」だと、「xにyの値を加える」という意味になります。この式は「x = x + y」と同じ意味になります。

ソースコード)代入演算子の処理
int a = 10;  // 変数aの中身は10
a += 5;      // 変数a(中身は10)に5を加えて、変数aの中身は15
a += 5;      // 変数a(中身は15)に5を加えて、変数aの中身は20
a *= 2;      // 変数a(中身は20)に2を掛けて、変数aの中身は40
System.out.println(a);  // 「40」と出力

 代入演算子には、以下のようなものがあります。

表)代入演算子
演算子の分類演算子
算術演算子の代入演算子+= -= *= /= %=
シフト演算子の代入演算子<<= >>= >>>=
ビット演算子の代入演算子&= ^= |=

● 処理を短く書く

 プログラムでは、よく使う処理には、より短く書くための方法が用意されていることが多いです。その方法が、代入演算子や、インクリメント、デクリメントになります。

 変数内の値に1を足したり、1を引いたりする処理は、プログラムでは多用します。その処理を、通常の書き方、代入演算子を用いた書き方、インクリメントやデクリメントを用いた書き方で書いてみます。

ソースコード)処理を短く書く
int a = 0;

// 1を足す処理
a = a + 1;  // 通常の書き方
a += 1;     // 代入演算子を用いた書き方
a ++;       // インクリメントを用いた書き方

// 1を引く処理
a = a - 1;  // 通常の書き方
a -= 1;     // 代入演算子を用いた書き方
a --;       // インクリメントを用いた書き方

この講座のマンガ部分は「箱人形マンガ(Box Comic) 」で作成しています。
作成:2013/05/21  更新:2015/08/08  [Permalink]