マンガで分かる Java入門講座

第7章 クラスとオブジェクト1
7-6. クラスの構造

クラスの構造や、Eclipseでのクラスの作り方を紹介します。

● Eclipseでのクラスの作り方

 まずは以前に説明した方法でプロジェクトを作ります(ここでは、「Sample」プロジェクトを作ります)。以下、準備です。

手順)「Sample」プロジェクトの作成
  1. Sampleプロジェクト作成。
    1. メニューの[ファイル][新規][Java プロジェクト]を選ぶ。
    2. 「Sample」プロジェクトを作成。
  2. main付きクラスを作成。
    1. srcフォルダで右クリック。
    2. メニューの[新規][クラス]を選ぶ。
    3. 「新規 Java クラス」ダイアログが表示されるので以下で埋める。
      • パッケージ「sample」。
      • クラス名「Sample」。
      • [public static void main(String[] args)]にチェック。
    4. [完了]ボタンを押す。

 次に、以下の手順でクラスを作ります。

 以前作ったCuiクラスとの違いは、[public static void main(String[] args)]にチェックを入れているかどうかです。ここでは、mainを使わないクラスを作成するので、チェックを入れません。

手順)Eclipseでのクラスの作り方
  1. 「Cui/src/sample」を右クリックしてメニューを表示して、[新規][クラス]を選ぶ。
  2. 名前を「MyClass」にして[完了]ボタンを押す。
  3. 「MyClass.java」が作成される。

● 作った直後のクラス

 作った直後のクラス(拡張子.javaのファイル)は以下のようになっています。

ソースコード)作った直後のクラス src/sample/MyClass.java
package sample;

public class MyClass {

}

● クラスの構造と実際のソースコード

 作成したMyClassクラスに、パブリックのフィールドとメソッド、プライベートのフィールドとメソッドを追加します。

ソースコード)実際のソースコード src/sample/MyClass.java
package sample;

public class MyClass {
    // 公開フィールド(識別用名前)
    public String label = "名前";

    // 非公開フィールド(現在の値)
    private int inNo = 0;

    // 公開メソッド(数値を増加/減少/取得)
    public void plus(int no) {
        change(no);
    }

    public void minus(int no) {
        change(- no);
    }

    public int get() {
        return inNo;
    }

    // 非公開メソッド(数値を変更)
    private void change(int no) {
        inNo += no;
    }
}

 このクラスの構造を図にすると、以下のようになります。

図)クラスの構造
┏ MyClass━━━━━━━━━━┓
┃              ┃
┃private           ┃public
┠─●フィールド       ┠─○フィールド
┃  inNo(現在の値)    ┃  label(識別用名前)
┃              ┃
┠─●メソッド        ┠─○メソッド
┃  change()(数値を変更) ┃  plus()(数値を増加)
┃              ┃  minus()(数値を減少)
┃              ┃  get()(数値を取得)
┗━━━━━━━━━━━━━━┛

 publicと付いている場所は、外部から利用できる場所です。privateと付いている場所は、外部から利用できない場所です。それぞれフィールドとメソッドがあるのが分かります。


● Javaのクラスの構造

 基本的なJavaのクラスは、以下のような構造をしています。

図)クラスの構造
┏ MyClass━━━━┓
┃        ┃
┃private     ┃public
┠─●フィールド ┠─○フィールド
┃        ┃
┠─●メソッド  ┠─○メソッド
┃        ┃
┗━━━━━━━━┛

 実際にはもう少し複雑なのですが、この段階では、ここまで覚えてください。


この講座のマンガ部分は「箱人形マンガ(Box Comic) 」で作成しています。
作成:2013/05/29  更新:2013/05/29  [Permalink]