マンガで分かる Java入門講座

第7章 クラスとオブジェクト1
7-5. アクセス制御1 publicとprivate

アクセス制御の説明、第一弾として、まずはpublicとprivateについて紹介します。

● オブジェクトの外側と内側、アクセス制御

 機械には、外から利用できるスイッチやボタン、ディスプレイとは別に、内部に隠蔽された基盤や配線が存在します。そして、内部に触れられないように外装が取り付けられています。

 これは、利用者が誤って内部の装置に触れて壊さないようにという配慮です。

図)機械の内部と外部
┏機械━━━━━━┓
┃        ┃
┃内部      ┃外部
┠─●内部の基盤 ┠─○外部のスイッチやボタン
┠─●内部の配線 ┠─○外部のディスプレイ
┗━━━━━━━━┛

 オブジェクトも機械と同じように、外から利用できる値や機能と、内部処理用の値と機能が分離しています。そして、内部向けの値や機能は、外部から利用することができないようになっています。

 このように、値や機能の公開範囲を制御することで「アクセス制御」と呼びます。

図)アクセス制御
┏オブジェクト━━┓
┃        ┃
┃内部      ┃外部
┠─●内部の値  ┠─○外向けの値
┠─●内部の機能 ┠─○外向けの機能
┗━━━━━━━━┛

● publicとprivate

 Javaのオブジェクト指向では、外向けの値や機能を「public」、内向けの値や機能を「private」と呼びます。

図)publicとprivate
┏オブジェクト━━┓
┃        ┃
┃private(内部) ┃public(外部)
┠─●内部の値  ┠─○外向けの値
┠─●内部の機能 ┠─○外向けの機能
┗━━━━━━━━┛

この講座のマンガ部分は「箱人形マンガ(Box Comic) 」で作成しています。
作成:2013/05/29  更新:2013/05/29  [Permalink]