演算子の種類によっては、「+=」「-=」のように「記号=」となった「代入演算子」と呼ばれるものがあります。
たとえば「x += y」だと、「xにyの値を加える」という意味になります。この式は「x = x + y」と同じ意味になります。
int a = 10; // 変数aの中身は10 a += 5; // 変数a(中身は10)に5を加えて、変数aの中身は15 a += 5; // 変数a(中身は15)に5を加えて、変数aの中身は20 a *= 2; // 変数a(中身は20)に2を掛けて、変数aの中身は40 System.out.println(a); // 「40」と出力
代入演算子には、以下のようなものがあります。
演算子の分類 | 演算子 |
---|---|
算術演算子の代入演算子 | += -= *= /= %= |
シフト演算子の代入演算子 | <<= >>= >>>= |
ビット演算子の代入演算子 | &= ^= |= |
プログラムでは、よく使う処理には、より短く書くための方法が用意されていることが多いです。その方法が、代入演算子や、インクリメント、デクリメントになります。
変数内の値に1を足したり、1を引いたりする処理は、プログラムでは多用します。その処理を、通常の書き方、代入演算子を用いた書き方、インクリメントやデクリメントを用いた書き方で書いてみます。
int a = 0; // 1を足す処理 a = a + 1; // 通常の書き方 a += 1; // 代入演算子を用いた書き方 a ++; // インクリメントを用いた書き方 // 1を引く処理 a = a - 1; // 通常の書き方 a -= 1; // 代入演算子を用いた書き方 a --; // インクリメントを用いた書き方