「Eclipse」でプログラムを書いていると、ソースコードの左側に「×」や「!」といった記号が表示されることがあります。これらは、エラーや警告を表す記号です。この2つの記号について説明します。
×エラー表示!警告表示
「×」は、エラーを表す記号です。この記号が表示されている場合は、プログラムに問題があります。問題の多くは、プログラムの書き方が間違っています。
「!」は、警告を表す記号です。この記号が表示される場合は、プログラムを非推奨の書き方で書いています。そのままではエラーとは見なされませんが、可能ならば修正した方がよいです。
どちらの記号の場合でも、この記号にマウスを載せると、エラーや警告の詳細が表示されます。このメッセージはF2を押せば選択できるようになります。
詳細は、英語で表示される場合もあります(日本語化に対応していない内容の場合)。その際、意味が分からなければ、丸ごとコピペして検索エンジンで調べるとよいです。解説しているサイトを見つけることができます。
ソースコードにエラーが表示されている場合は指示に従い、まずはエラーがなくなるようにしなければなりません。そうしなければ、実行したりJavaアプリケーションを出力したりすることはできません。
作成したアプリケーションを実行すると、コンソールにエラーが表示されることがあります。
Exception in thread "main" java.lang.ArithmeticException: / by zero
at sample.Sample.test(Sample.java:9)
at sample.Sample.main(Sample.java:5)
このエラー表示は、最初の行がエラーの原因で、それ以降の行は発生箇所です。
以下、サンプルを元にして解説をします。
package sample; public class Sample { public static void main(String[] args) { test(); } static void test() { int i = 1 / 0; } }
Exception in thread "main" java.lang.ArithmeticException: / by zero at sample.Sample.test(Sample.java:9) at sample.Sample.main(Sample.java:5)
上記の例では、最初の行の「Exception in thread "main" java.lang.ArithmeticException: / by zero」がエラーの原因になります。
2行目の「at sample.error.test(error.java:9)」は、エラーが起きた場所です。
3行目の「at sample.error.main(error.java:5)」は、「sample.error.test」を呼び出した場所になります。
長いプログラムでは、もっと多くの行が表示されます。その場合はいずれも、1つ前の行を呼び出している場所になります。
また、このエラー行「error.java:9」「error.java:5」をクリックすれば、Webページのリンクのように、プログラム内のその場所にジャンプできます。このリンク先を確かめることで、エラーの発生理由を調査できます。